医学部受験生におすすめの参考書・問題集を紹介していくシリーズ、今回は国語編です。
数学編、英語編はこちらから。
対象者
国語は理系受験生にとって非常に対策しづらい科目ですが、二次試験で国語が課される医学部はそこまで多くありません。
対象者を絞ることは難しいため、国語の場合はあえて、対象を医学部を目指す全ての受験生とします。
今回は、現代文、古文、漢文に分けて紹介していきます。
僕は高校入学時は国語(特に古漢文)の成績は壊滅的でしたが、しっかり勉強することで得意科目にすることができました。
現代文
入試現代文へのアクセスシリーズ
現代文という教科の悪いところは、小学校、中学校時代に出てきた現代文と読み方や解き方は大きく変わらないため、自分流の読み方で読んでしまい、何となく読めた気になってしまうところだと考えています。
これを改善するためには、文章の読み方自体を大きく変えていく必要があり、問題を多く解くより先に、参考書で読み方をマスターすべきです。
そんな時に使えるのがこの入試現代文へのアクセスシリーズです。
正しい読み方をすることで現代文(特に論説文)の構造がどのようになっているのか理解できるようになり、文章の本質が見えてきます。
現代文を解くというのは、文章の構造を読み取り、要約して解答に必要な部分を見つけ出し、その中からさらに筆者の主張を読み取り、設問に的確に答える、という意外に複雑な作業から成り立っています。全て完璧にできていないと正解にたどり着けません。適当に読んでいては絶対に無理です。
入試現代文へのアクセスシリーズは基礎編、発展編、完成編の3分冊です。1冊1冊は薄いので、まずは基礎編から始めましょう。時間がなければ3冊目の完成編は飛ばしても良いです。
【激推し】現代文と格闘する
入試現代文へのアクセスシリーズが終わったら次はこの「現代文と格闘する」に入りましょう。今回のイチオシ本です。
ユニークな名前の本ですが、内容は難しく、まさに「格闘」することになると思います。
おそらくやっていて挫けそうになると思いますが、1周で終わらせようとせず、何周か粘ってください。
本質を理解するための良い文章ばかり揃っているので、マスターできればかなり完成形に近いでしょう。
ただ闇雲に問題だけ解いてできた気になるのだけは絶対ダメですよ!
出口の現代文レベル別問題集シリーズ
「現代文と格闘する」までマスターできれば相当な力がついていると思いますが、
問題演習が足りないと感じるなら、このシリーズがオススメです。
全6巻ですが最初の1,2巻は易しいため、やるなら3巻からで良いでしょう。
古文
【激推し】古文単語ゴロゴ
古文は単語を知ってるかどうかで半分以上決まります!
そのため、英語のように毎日少しずつ単語帳で古文単語を覚えていく必要がありますが、圧倒的に覚えやすかったのが「古文単語ゴロゴ」です。
イラストとゴロの組み合わせで、古文単語が難なく覚えられます。
何度も口ずさんで(人前で口ずさめない内容もありますが…)ゴロごと覚えて古文を得意にしちゃいましょう!
望月光の古文教室 古典文法編
古文の文法の本はこれが一番わかりやすいです。(なんで学校で配られるやつって妙にちょっとわかりにくいんでしょうね…)
ただ、どちらかというと初学者向けなので、例えば敬語の部分などはあまり詳しく書かれておらず、不満が残る面もありました。
敬語がわかれば古文は完璧!
古文敬語専門の本です。
単語も覚えて、文法も覚えたのになぜか古文の点数が伸びない人は、おそらく敬語がよくわかっていません。
タイトル通り、ここまで理解できれば古文は完璧というレベルになるでしょう。
結構薄い本ですが、内容は充実しています。
漢文
【激推し】漢文ヤマのヤマ
最高の本です。センターレベルの漢文ならこれ一冊だけで良いレベルです。
(そもそも理系の二次試験国語で漢文を出してくる大学自体が激レアです)
再読文字や返読文字をはじめとした頻出重要句法がまとまっています。
何度も何度も復習してください。
共通テスト問題演習
駿台 大学入試センター試験実戦問題集国語
センター試験が廃止され、共通テストが始まります。
記述式問題を増やしたいようですが、問題点も多く、まだ過渡期と言えます。初めのうちはセンター試験のマイナーチェンジのような感じになるでしょうから、センター試験形式の問題を多く解いておく必要があると思います。
センター試験過去問を使っても良いですが、できれば直前期に残しておきたいので、予備校が出している実践問題集を使いましょう。駿台と河合塾がオススメです。
これは予備校のセンター模試に出た問題をまとめたものです。
センター試験本番の問題より少し難しく、演習するにはちょうど良い難易度だと思います。
河合塾 2021共通テスト総合問題集 国語
こちらは河合塾版です。6月15日に最新版が出るようですね。
買ったら一冊最後までやり切ろう
問題集は買ったら絶対最後までやり切るのが大事です。
これは合わない→あれを買ってみよう→やっぱりこれも合わなかった、と際限なくいろんな問題集に手を出すのは最悪です。
「国語は水物」などと言われていますが、最低でも論説文と古漢文はしっかりやれば安定させることができます。
頑張ってください!
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