医学部受験生におすすめの参考書・問題集を紹介していくシリーズ、今回は生物編です。
(僕は化学・生物選択でした)
これまで紹介した、他の科目についてはこちら。
対象者
今回も化学と同様、紹介する参考書・問題集は高1~高2の生物初学者から二次試験直前の国公立医学部受験生まで幅広く使えるものばかりですので、特に対象者は絞らず、医学部を目指す全ての受験生を対象とします。
では、紹介していきます。
生物図録
学校で配られたので見覚えがあるという方も多いのではないでしょうか?
生物は、科目の特徴として図で理解しなくてはならない場面がたくさんあります。(特に代謝分野と遺伝子分野)
この生物図録はフルカラーで図が本当にわかりやすく、内容も充実しています。
どのくらい内容がしっかりしているかというと、大学の講義(細胞生物学、生化学)でもそのまま使えるページもあるようなレベルです。
高校生物の教科書に沿った単元分け・項目分けがなされており、高校生物を網羅的に扱っています。生物基礎・生物いずれの内容かも明記されているので勉強しやすいです。
そんなに分厚い訳でもないので、通読もいけます。
これで1200円程度とは破格のコスパ過ぎます。
内容は本当に申し分ないんですが、製本が甘いのか、頑張って勉強して使っているうちに中のページが取れてバラバラになってしまうのだけが難点。まあ安いので買い直せば良いんですけどね。
はじめからていねいにシリーズ
基礎を固めるには最適のテキスト。共通テストレベルは、これと生物図録で十分。
この本も図が多く、文章の口調が語り口調になっているなど、徹底的に初学者のことを考えて作られたテキストと言えます。通読向きです。
新課程になってから、生物基礎編だけの出版となってしまったのが残念。自分は古本屋で旧課程の「生物Ⅱ編」を買って使っていましたが、新課程になって結構経つのでもうあまり流通していないかも知れませんね。
大森徹の最強講義117講
はじめからていねいにが物足りなくなったらこれ。
とにかく内容が細かく、高校生物を「大きな流れ」で理解できます。
文章も、入試問題に対する解答そのままの様に書かれており、問題演習する上で分からない問題があってもほとんどの場合はこれ一冊で対応できると思います。
ただ、そこそこのページ数があるので、じっくりと生物を勉強して高得点を安定して狙う人向けと言えます。
生物基礎問題精講
「大森徹の最強講義117講」の大森先生が作った問題集です。基本的な問題が集められているので、共通試験と+αレベルですね。
良問がまとまっており、そこまで分厚くありませんが、基本をしっかり身につけることができます。アウトプットの練習にちょうど良いです。
生物記述・論述問題の完全対策
生物という科目は、難関大になればなるほど、考察力、記述力、論述力が重要になってきます。
単なる暗記科目と思われがちですが、まったくそんなことはありません。(センター試験でも最近の年度は考察力重視の問題が増えていました)
生物の考察・論述問題対策の問題集は多いですが、正直、内容がアップデートされておらず、古めかしい問題ばかり載っている微妙な問題集が多いです。
生物の論述問題は再生医療についての出題があったり、理科の中で最も「最新トピックを踏まえた問題」が出題されやすい科目です。
この本では古めかしい問題は大幅に排除されており、効率よく論述問題対策ができると思います。
表紙のデザインも良い感じですよね。(なんか化学の問題集に見えなくもないですが笑)
買ったら最後までやり切ろう
問題集は買ったら絶対最後までやり切るのが大事です。
これは合わない→あれを買ってみよう→やっぱりこれも合わなかった、と際限なくいろんな問題集に手を出すのは最悪です。
生物は安定させやすいと言われる理科の中でも、さらに最も安定させやすい科目なのではないでしょうか。物理で大コケするのが嫌で生物を選択した人も多いと思います。
自分を信じて頑張ってください!
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