Microsoftのビル・ゲイツ、Appleのスティーブ・ジョブズ、Facebookのマーク・ザッカーバーグ、デルのマイケル・デル、そして先日、民間有人宇宙船の打ち上げを初めて成功させたスペースXのイーロン・マスク。
これら偉大な人物にはある共通の特徴があります。
その特徴とは、学生時代に起業をしているということです。
まあ、これらは全てアメリカの企業ですので、アメリカに学生起業の文化があるということは否めませんが、日本にも孫正義やホリエモンなど、学生起業をした人物はアメリカには及ばないものの、たくさんいますし、インターネット全盛の現在さらに増えていっています。
しかし、医学生が起業したとか、何か大きなことを成したという話はあまり聞きませんよね?
医学生がイキって自慢することと言えば、東医体で優勝したとか、所詮その程度です。(失礼)
医学生は他学部生よりも挑戦志向がある人が少ないように感じます。(サンプル不足感は否めませんが)
では、なぜ挑戦志向のある医学生が少ないのでしょうか?
医学部進学自体が安定志向である
僕は、医学部に進学すること自体が安定志向だからだと考えています。
実際、2008年のリーマンショック後に景気が悪くなってから医学部志望者は激増しましたし、アベノミクスで景気が良くなってからは、だんだんとその医学部受験熱は収まってきているとの報告もあります。
医師という職業は景気が悪くなろうが需要が減りづらいですし、他の職種に比べ(他の病院に移るという意味での)転職が簡単で、内部の労働環境を無視すれば働きやすい職業と言え、収入も非常に安定しています。
また、医学部は医師養成のための専門学校なので、医学部入学≒医師になること、だと言えます。
このような理由から、周りと同じことをしていれば医師になれる医学生はわざわざ起業をしたり、医学以外のことを一生懸命勉強したりしないのでしょう。
良い意味でも悪い意味でも非常に「安定志向」ですね。
これからの医療業界
では、これからの医療業界を考えたとき、医学生はこのまま「安定志向」で進んでも良いのでしょうか?
僕は少し危険かな、と考えます。
医師の過剰
2009年頃から各大学が地域枠を設定したことにより医学部の定員は激増しました。
地域枠で入学した医学生は入学から最短15年後に都会に戻ってくることができるので、2025年頃から都会の医師数は今よりもっと増えると僕は考えています。
子どもの教育などを考えると、やはり都会に戻らざるを得ないと思います。
また、2016年に東北医科薬科大が、2017年に国際医療福祉大が医学部を設置し、定員が増えたのも影響があるでしょう。
このように、医学部の定員は増えましたが、医療を最も必要とする高齢者の人口は20年後の2040年をピークに減少すると言われています。
このまま行けば医師が過剰になるのは確実です。
AIの台頭
そしてAIです。
これについてはいろいろな意見がありますが、少なくとも今より医師の仕事が減るのは確実だと思います。
この辺りについては、過去記事をどうぞ。
どうやってリスク分散させるか?
今のところは安定していると言える医師ですが、上で挙げたように今後どうなるかは本当にわかりません。
医業だけをやっているのはリスクが高いと思います。
では、どうやってリスク分散させるか?
いろいろあるとは思いますが、AIの台頭を信じるなら、やはりプログラミングではないでしょうか。
医学と病院内や医療業界の事情をよく知っていて、プログラミングができる医師というのは、この先非常に重宝されると思います。
プログラミングでなくても、ブログ発信やYouTubeなどでも構わないと思いますし、何か医学以外のスキルを今のうちにつけておくのが重要であると感じます。
僕は現在6年生であり、医学以外の勉強をしている余裕はあまりないのですが、時間があるうちにもっといろいろ学んでおけばよかった、と後悔しています。まだ余裕のある皆さんは、自分が将来役に立つと思うことを是非勉強してみて下さい。
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馬主目指すか〜